数学者アーサー・ベンジャミン氏(Arthur Benjamin)

前回、脳みその退化を少しでも防ぐために暗算トレーニングを始めたと書きました。具体的には2桁の数の二乗(12x12とか34x34など)を暗算で計算するトレーニングを日々やっていくと説明しました。
今日はなぜそんなことを思いついたのかについて書こうと思います。

ここ半年くらい、統計学についての関心を持っています。それはインターネット上のたぶんNoteか何かでで、西内啓さんが書かれた連載記事を読んだことがきっかけ。その後、同氏の「統計学は最高の学問である」シリーズを読み、そうだよね、統計と確率のリテラシーがないと仕事の判断誤るよねと納得し、会社の人事評価制度にも統計学を勉強するとの項目を入れたほどです。

アース・ベンジャミンさん(この方は自分のことをアーサーでなくアースと紹介しています)も上記の延長で知ったのだと思いますが、この方のTEDがものすごく面白いのです。数学を意味する英語、mathematics にかけて”Mathemagic”を演ずるマスマジシャンだと言っているのですが。

アーサー・ベンジャミン氏の写真

最初は2桁の数の二乗計算の暗算披露から始まり、次に3桁の数、4桁の数と難易度を上げていく。最後は5桁の数に挑戦して成功させるのですが、このときは頭の中でどういう計算過程を辿っているのかを声に出して喋りながら暗算していくのです。これは面白かった。で、結局、37,691 X 37,691 = 1,420,611,481 との正解を導き出すのです、暗算で!

この凄さ、なかなか文章で伝えるのが難しいのですが、ぜひ実際にTEDをご覧になっていただきたいなと思います。
Faster than a calculator | Arthur Benjamin | TEDxOxford
A performance of “Mathemagic”

で、この計算過程を口頭で説明しながら暗算していくパフォーマンスの中で、どうも先述の
( a + b ) = a+ 2ab + b
の公式を使っていそうだと分かったのです。で、僕も真似してみようかと。

いえいえ、決してベンジャミンさんと張り合おうと思っているわけではありません。ただ前回書いた「脳みその老化防止」の他にも目的はあって、3桁の掛け算くらいを暗算でできるようになると、営業のミーティングでたとえば今期の数字が良いとか悪いとかの議論の中で、即座に数字で議論を展開できるようになる(売上数量は変わらないけれど販売単価の高い<安い>製品が伸びたので◯◯円の利益伸張<減少>効果につながった、のような計算)、これをいちいち電卓を使わなくても暗算でつかみの計算ができるようになるのは大きいと思ったわけです。

とはいうものの、道のりはまだまだ長い。亀の歩みで進んでいきます。

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この記事を書いた人

山田文彦
 株式会社クレハトレーディング代表取締役社長
 社員の力をどうやって高めていくか? これが毎日考えているテーマ
 日本一の会社にしたいと真面目に考えています

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