時間割は私生活にこそ有効

プロローグ

前回に続いてもう1回だけ「時間割」についての話です。

前回、時間割の効能を次の3つと申し上げました。

  • 時間割があると次に何をしようか悩まないで済む
  • オシリの時間が決まっているので集中力が高まる
  • 達成感を数多く味わえる

とはいえ、会社ではなんだかんだ言ってぼけっとサボっている時間などそうはありません。仕事に追いまくられているケースの方が多いでしょう。

しかし家でとなると話は別。

テレビを見たり、YouTubeを見たりしていつの間にか時間が経過してしまうなどということはありませんか。ぼくはしょっちゅうありました。

でも時間割があると、しかもその時間割は「絶対神」だと位置付けておくと、何も考えずに服従することができるのです(笑)

家での暮らしに時間割が有効な理由4つ

  1. ひと仕事終えたあとに無駄に休まなくなる
  2. 家に持ち帰った仕事を始めるのをを後回しにしなくなる
  3. 「ついメールやSNSのチェック」に走らなくなる
  4. 家族との時間をより濃密にしようとの意志が働く

それでは一つひとつ説明していきましょう。

ひと仕事終えたあとに無駄に休むことがなくなる

人間は休みたくなる生き物です。
だからむやみに休まないように、または休んでも短時間で活動開始できるような仕組みを持っておくことが有効です。

日常生活の中でたとえば何かをした後、昼ごはんや晩ごはんを食べたあととか、犬の散歩から帰ってきたあと、買い物から帰ってきたあとなど、ちょっと休憩していますか?

ぼくはこのようなときに「ちょっと」休憩どころか「大いに」休憩していました。

たまたま家でテレビがついていたりするとそのまま見入ってしまったり……

夕食のあとなどは特にそうですね。食事は終わっているのになんとなくテレビを見続けていることがしょっちゅうです。

これは楽です。

でも時間がもったいない。たいていはあとになって「今日も何にもやらずに終わってしまった」と反省することになります。

そうならないように時間割で「◯時からXXXを始める」と決めておくわけです。

家に持ち帰った仕事を始めるのを後回しにしなくなる

週末などに仕事を家に持ち帰ることってありませんか。

そんなときにその仕事を土日のいつやっていますか?
後回しにすることなくさっさと片付けることができますか?

もし後回しにしがちなのであれば時間割は有効です。
なぜなら時間割は「絶対神」であり従わざるを得ないものだから。

僕はいつも持ち帰った仕事を最後の最後に回してしまいます。
やらなきゃ、やらなきゃと思いながら土曜日、日曜日とやらずじまいで先送りにしてしまい、結局日曜日に徹夜して仕上げるなどということがしょっちゅうです。

GWなどの長い休みであっても同じ。最終日まで手をつけずにいることが毎度のことになっています。

むかし、子どもが小さい頃などは日中は子どもを遊びに連れ出すことも多かったのでなおさらです。

子どもと遊ぶのって素晴らしい言い訳になるんですね。

平日は家人に任せっきりだから週末くらいはしっかり父親の役目を果たさなきゃ、とか長男のときだったら参加しているサッカーチームの試合に同行しなきゃ、とか……

子どものためという「大義名分」はかなり強力です。よほどの仕事の鬼でなければ仕事が子どもに勝つなどということはありますまい。

でもだからといって持ち帰った仕事をやらなくてよいとはなりません。サッカーの応援をしているうちに仕事も仕上がっているなどというミステリーも起こりません。

結局のところ日曜日の晩ごはんも終わり、いよいよこれ以上後回しにするわけにいかない状況になって手をつけるのです。
場合によってサッカーチームの応援のあとでコーチ仲間と打ち上げなどをやった日には、アルコールをさますために一旦寝て、夜中の2時とか3時にモゾモゾと起き出して朝まで仕事をするときもありました。

このようなタイプの人には「時間割」は強力な援軍となります。

具体的に「時間割」を作るときのコツとしては、上記であれば子どもと公園に行くことも「時間割」に組み込むことです。

時間割は万能の神ですから、ひとたび時間割に組み込めば、かなりの圧で「取り掛からなければ」という気持ちにさせてくれ、それこそ何も悩まなくなるのでスムーズにことが運びます。

休みの間中「やらなきゃ、やらなきゃ」と思い続けるより、この日のこの時間になったら取り掛かると決め、そのときが来るまでは頭の外に追いやっておくほうが精神衛生上も楽ですね。

「ついメールやSNSのチェック」に走らなくなる

これは上に書いた「やるべきことを後回しにする」のと関連します。何の後回しにするかがこれなのです。ついiPhoneを開いたり、メールやSNSをチェックしてしまったりしていませんか?

時間割にしたがって行動することにより、メールチェックやSNSを「今はしない」ことができるようになりました。
どうせ1時間後にはチェックするように時間割で決めてあるのだからと思うと(さっきの話とは逆に)後回しにできるのです。

メールやSNSってある程度まとめてチェックしたほうが効率もいいので、時間の使いかたとしてはこれも前進です。

家族との時間をより濃密にしようとの意志が働く

最後にもうひとつ、家族との団らんの時間を大切にするようになりました。

なぜかといえば、実績を細かくつけるのを続けたおかげでウィークデイにはほとんど家族との時間を設けていないことがわかったのです。

なんとなく感じていましたが、このように視覚化して目の当たりに見せられると「さすがにこれはヤバい!」と思いますね。
週末には家族と話す時間をしっかり取ろうという気持ちになります。

また、たとえば日曜日にこのあと2時間家族と話す時間を取ってあるとなると、限られた時間を無駄にしないようにとの気持ちが働き、その前に「何を話そうか」「何を聞こうか」などをよく考えるようになります。

今までこんな気持ちになったことはありませんでした。

かけがえのない家族と一緒の時間は大切にしたいですね。

もっとも実はすでに手遅れなところもあって、子どもたちが小さい頃に気づいていたら彼らのぼくに対する接しかたもずいぶん変わっていただろうと思いますが(笑)

まとめ

まとめると、次のようになります。;

  1. ひと仕事終えたあとに無駄に休まなくなる
  2. 家に持ち帰った仕事を始めるのを後回しにしなくなる
  3. 「ついメールやSNSのチェック」に走らなくなる
  4. 家族との時間をより濃密にしようとの意志が働く

人生の時間は有限です。できるだけ無駄にはしたくないですね。

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この記事を書いた人

山田文彦
 株式会社クレハトレーディング代表取締役社長
 社員の力をどうやって高めていくか? これが毎日考えているテーマ
 日本一の会社にしたいと真面目に考えています

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