1日の限られた時間を有効に使うには「ながら」しかない

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プロローグ

夜中にひょんな事から堀江貴文さんのYouTubeを拝見しました。これは2013年に堀江さんが慶應義塾大学藤沢キャンパスまで足を運んで「堀江貴文『ネットワーク産業論』@慶応義塾大学SFC」の講座で話したものを録画したものです。

堀江さんが若い世代の育成、というより「自分自身を縛らずに思うがままに生きようよ、そのための努力も目一杯しようよ」という視点から、これまで何冊も本を執筆され、また動画やvoicy、メールマガジンなどを発行していることは存じ上げていましたし、見方によってはお節介なくらい若い世代にメッセージを発信しているのを拝見してきました。

その点で8年前のこととはいえ大学の授業に招かれた講演することに何の不自然さも感じません。またお話しされている内容の骨格もいかにも堀江さんらしい内容だと面白く拝見しました。

それはそれとして、このときの堀江さんの一挙手一投足あるいは次々と頭の中から湧き出てくる話の数々について深く感じ入ったことがあるのでここで共有したいと思います。

堀江貴文さんがあれだけ忙しいのにあれだけの知識・知見を持っているのは「ながら」で学んでいるからと思う

堀江さんの知識量はすごいですね。テレビで拝見していてもメールマガジンを読んだりしていても様々なジャンルについて造詣が深いことがわかります。

ロケットを作る会社をやっていながらどこにそんな勉強時間があるのかなあと驚かされます。

結局、「ながら」で同時進行的にいろんなことをやっているからなのでしょう。

堀江さんはよく「電話をかけてくるヤツの気が知れない。あんな人の時間を奪う迷惑なデバイスはない」と言っていますが、iPhoneで届くチャットを読みながら人から話を聞くというような「ながら」で同じ時間を2倍も3倍も使っているのでしょうね。

堀江さんはじっとしていません。学生もじっとしていません。

2013年ですから今から8年前の映像ですが、講座の冒頭に堀江さんが指摘したのが学生たちがみんなパソコンを開いていること。受講者のパソコン比率がこんなに高い講演会は初めてだとおっしゃっていました。

それを聞いたファシリテーター役の夏野教授が「ここ(慶應・藤沢キャンパス)の学生たちは授業中に何かわからない言葉が出てくるとその場ですぐにググる」と説明していて、またその話を聞いた堀江さんが喜ぶ、という図式です。

決して人の話は顔を真っ直ぐに見て聴け、などとは言いません。

そもそも堀江さん自身がじっとしていません笑

この講演は、現在KADOKAWA社長を務められている夏野剛さんの授業の中に堀江さんが招待されて1日講座を行ったもののようですが、夏野さんが講師の堀江さんの紹介をしている最中もiPhoneでTwitterをチェックしていました。

学生から「堀江さんはどうやってその膨大な知識量を得ているのか」の質問がなされたときにも「今もTwitterのチェックをしているしニュースサイトのチェックもしている」と話していました。

夕食もひとりで食べるのは「もったいない」ので必ず誰かを一緒に過ごす。そこで色々な情報を聞き、知識を吸収すると言っていました。

堀江さんのテクノロジーに関する知識量はものすごい

堀江さんがそうやって得た知識量はものすごい。

ロケット技術に関する知識、知見が多いのはそれをメインビジネスとして取り組んでいるので当然としても、学生からMRIに関する質問が出ればかなり深い内容の回答をしていましたし、ヘリウム枯渇の話題、強直性脊椎炎 (ankylosing spondylitis: AS)について、リニアモーターカーについてなど何でもよく知ってますね。

堀江さんはテクノロジーに関する好奇心がとてつもないのだと思います。
新しいテクノロジーを吸収していこうとする意欲、実験して技術を探っていこうとする意志が強烈だと思います。

堀江さんは東大文学部に入学したのですから文系なはずですが、もはやそれも関係ない。学生時代にプログラミングができるようになったことからもわかりますが、堀江さんの頭の中には文系、理系の区別はなく自分の好奇心の赴くままに動いている感じですね。

だからその「知りたい」「わかりたい」欲を満足させるには「ながら」で同時進行的に情報インプットをしていくことが当然の帰結となるのでしょう。

さらにその膨大な知識が本業のロケット作りにも生かされているな、というのも話の端々から感じます。

自分の好奇心を満足させることに一番時間と労力を使うには

好奇心

「ながら」とはいえ、テクノロジーの探求には実験が必要だし、そこは「ながら」ではできないものです。

実際にはもちろん一緒に取り組んでいるメンバーが実験作業を行っているのでしょうが、実験計画や結果、うまくいったとかいかなかったとかのディスカッションをしているときには集中している場面もあるはずです。

講座の中でも興味があることにはまず触れてみる、やってみることが大事だ、頭の中で考えているだけではダメとの話もされていました。

と、ここまで書いてきてわかるのは・・・

堀江さんは自分がやりたいことに集中する時間を作るために他のことは「ながら」でこなしているのだ。

ということです。

ここは自分の毎日を振り返ると大きな反省点です。

現代生活では誰もが日々忙しいしあふれる情報も処理していかなければならない。
だからマルチタスクで色々なことをこなさなければなりません。

でも本来は「本当に自分がやりたいこと」に集中するために、他のことをマルチタスクでやっていくのです。

そこを忘れて、あるいは忙しさにかまけて、のんべんだらりと忙しくマルチタスクをして日々を過ごしてはいけないと反省しています。

まとめ

堀江貴文さんの知識量と知見の深さ、幅広さにはものすごいものがあります。

それは日常のインプット量が頭抜けて多いからで、それだけの量のインプットを得るためには「ながら」で読んだり聞いたりすることが必要です。

ただしそれはあくまでも自分のやりたいことに集中する時間を生み出すためのことでそれを忘れてはいけませんね。

エピローグ

実は講座冒頭の夏野剛さんが堀江貴文さんを紹介するコメントが素晴らしいものでした。
学生に対してこんな話をしていました。

君たちが世の中に出ると馬鹿馬鹿しいことが山ほど起こる。
君たちは「人より気づきが多い、人より努力ができる、人が気づいていないところにチャレンジできる、そしてそれをやり遂げる能力がある」との意味で優秀な人たちだと思っている。
でも社会に出て思う存分に自分の才能を発揮しようとすると軋轢、理不尽、不合理に出会うもの。
その中で自分がなにをやりたいか、何を理想とするかを一本持っているかどうかで挫けてしまうか頑張れるかが決まる。
堀江さんは意志の人、本音トークの人、それが社会のためになるとの信念があれば厭わずに進んでいける人。
学生の皆さんにきっと参考となる話が聞けると思う。

参考となったのは学生だけではありませんでした!

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この記事を書いた人

山田文彦
 株式会社クレハトレーディング代表取締役社長
 社員の力をどうやって高めていくか? これが毎日考えているテーマ
 日本一の会社にしたいと真面目に考えています

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