鴨頭嘉人さんの「コミュニケーションの学校」第1講を動画アーカイブで学びました

9月13日から鴨頭嘉人さんの「コミュニケーションの学校」が始まったことはすでに述べました(2021.9.15 やさしいコミュニケーション)。
僕はZoom受講を申し込んでおりましたがあいにく13日の第1講は仕事と重なっていたのでこの3連休にアーカイブ動画で受講しました。言葉通り週末を「待ちに待って」動画視聴に臨んだのですが、期待以上に熱く学びの多い5時間(ライブでは11時から18時までの7時間ですがアーカイブでは途中の個人ワークやグループワークの時間をしていたので)でした。

僕らのコミュニケーションの欠陥はなんとなくわかっていたつもりでしたが

学びの多いというより学びだらけと言ったほうがより的確に表していますね。それほど一瞬たりとも気を抜いたらもったいない、実際は録画なので気を抜いてもすぐ巻き戻せばよいのですが、内容でした。

僕たちの日常のコミュニケーションがいかに言葉不足あるいは適切な言葉を使っていないために相手にストレスをかけているかに気づかされました。

いや、まったく気づいていないわけではなかったのです。会社でも「お前、何が言いたいのかわかんねえよ」と言うことはよくありますし、逆に言われることだってあります。
ですから自分のまたは自分たちのコミュニケーションの欠陥についてはわかっていたつもりでした。

・・・・・・

いやいやいやいや・・・ とんでもない。実はまったくわかっていなかったですね。わかっていなかったことがわかったという感じです。

ひとつはなんとなくわかっていたつもりになっていた自分たちのコミュニケーションの欠陥をわかりやすく「言語化」して示されたこと、もうひとつはその実際例をいくつも物語として紹介されたこと、さらにワークによってあらためてリアルタイムに自分の足りなさに気づくこと、この3点が重なって凄まじい学びとなりました。

残念ながら3つ目のワークはやっていないのでそこは想像するしかなかったのですが、それでも十分な気づき、学びを得ることができました。

鴨頭さんの素晴らしい聞き取り力が心理的安全性を産み出している

学んだことを自分自身で完全に消化する前にここで書いてしまうことはセミナー内容の垂れ流しになってしまうので避けますが、鴨頭さんのセミナーが人気を博している理由を垣間見ることができたと思いますので、今回はそれについて少し記述します。

その前に受講生に若い方が圧倒的に多いことに驚きました。勉強しようとする意欲は年齢とともに下がるのは当たり前とも言えるかもしれません。

しかしこの講座は全5回で会場受講だと20万円近くしますし、オンラインでも少し安いだけ。想像ですが会社に受けさせてくれといってもおいそれと認めてくれる金額ではありません。

想像ですが大半の方は自費で受講しているのではないでしょうか(それに引き換え僕らは会社にお金を出してもらって役員や部長が10人くらい受けているのですが・・・失笑)

これは素晴らしいですね。僕が入会している六本木ヒルズの「アカデミーヒルズ」に行っても若い方々が黙々と勉強したり仕事をしたりしている光景を目にしますが、こうした若いかたが一定数いることに刺激を受けますし、うかうかしているとあっという間に僕のような爺さんは追い越されてしまいそうです。

さて講座の内容、進め方についてはひとつ前の項で触れた通りですが、何より申し上げたいのはセミナー時間中の熱量の高さです。鴨頭さんご自身も終盤で部屋が暑いとおっしゃっていましたが、それはそのはずです。鴨頭さんご自身の熱量に加えアーカイブでも感じられるほどの会場参加者の皆さんの熱量。

これはすごかった。

たとえば・・・
質問の数がすごい。次々と手が上がります。中には単なる質問ではなく、こんな風にやってはいけないのかなど今後自分が良好なコミュニケーションに取り組むときのアイデアを話す人もいたり、最後に出された来月までの宿題についてこんなこともやってはどうか、今回作られたフェイスブックグループへの投稿でこんな企画をしてはどうかなど「おいおい、それは受講者が口出すところじゃないだろ!」と突っ込みたくなる発言もありました。

それら一つひとつに対して鴨頭さんは丁寧に取り上げて回答されています。もちろん提案については取り上げることのできるものとそうでないものはありますし、そこははっきりと答えていらっしゃいますが、そもそも提案することに対して、発言することに対して、ウェルカムな姿勢というよりは大歓迎の雰囲気を貫いているので誰もが手を挙げやすい状況になっていました。

Googleが発表した組織、集団の中の「心理的安全性」についての研究結果について取り上げられることが最近多いと思いますが、まさに「これが心理的安全性だ!」という光景を目撃した気持ちです。

中にはちょっと鴨頭さんの主旨とは違うんじゃない?と思える発言に対しても、鴨頭さんはじっと話を聞いて「なぜこの人はこのタイミングで(つまりこの話題のときに)この発言をしたのだろう」と考えていらっしゃるように見えました。

そして(おそらく)「ああこういうところから発想が発展したのかな?」に行きついて確認してみると質問者が大きくうなづく(画面では見えませんがそんな雰囲気が伝わってくるのです)、というような場面がたびたびありました。

さすがコミュニケーションの学校の先生、相手のコミュニケーション力不足をそうと気付かせないうちに鴨頭さんご自身のコミュニケーション力でカバーして話が進んでいくんですね。

「取れ高」の最大化

僕だったらそこまで聞き取ることをせずにバッサリ切り捨ててしまいそうです。

鴨頭さんは一方で我々のコミュニケーション上起こりがちな問題を示して改善に向かわせながら、今目の前でちょっと違うコミュニケーションをする人には直接指摘をしないのです。
だから次々に手が上がる。
ここでバッサリと指摘したら次から手が上がらなくなる。

直接指摘をしないとその人の学びにならないかといえば、今の僕のように鴨頭さんのやり取りを見て気づく、学んでいる人は多いと思いますし、その場で指摘を受けなかったとはいえ他の人が質問している場面で同様の学びを得ているのだと考えれば、そしてその気づきがいつか自分のコミュニケーションの振り返りにもつながるのだとしたらどちらが学びが多いかは歴然です。

鴨頭さんはこの気づき、学びの量を「取れ高」と言っています。どれだけ取れ高を大きくするか、というフレーズがよく出てきます。

翻って僕らは会社でどんなコミュニケーションをしているのか。

もちろん意地悪をしているつもりはないし、社内では常にメンバーのことを考えて「今の言い方はこれこれこうだから」と指摘しているつもり、もっと言えば指摘してあげているつもりになっていましたが、相手のそしてその場にいるメンバー全員の取れ高の最大化を考えたら正しい行動だったのか、反省させられます。

僕らにとってはこうした「取れ高」の集大成が売上げや利益になるわけですから従前に増してよほど注意しなければなりませんね。

さて僕自身の取れ高をまだまだ引き上げていくために、これから1度目のアーカイブ視聴では飛ばした「ワーク」にトライしていきますか。

また宿題についても毎日しっかり取り組んでフェイスブックグループに投稿していきます。

エネルギーをかなり要することですが、ここを通り抜けないと700人の受講生の大半を占めているだろうと思われる若い方々に追いつけませんからね。

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この記事を書いた人

山田文彦
 株式会社クレハトレーディング代表取締役社長
 社員の力をどうやって高めていくか? これが毎日考えているテーマ
 日本一の会社にしたいと真面目に考えています

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