タバコ・・・ウン歳のときに嗜みはじめ、すでに40有余年。もはや肺の中は真っ黒なことでしょう。
これまで何度禁煙にトライしたことか。最近では「僕の趣味は禁煙すること、だから毎朝禁煙を始めている」と開き直るようになり、昔の同級生に会うと「お前、いまだにタバコ吸っているのか?」とまで言われる始末・・・
今回思うところがあり、まじめに禁煙に取り組むことにしました。果たして成功するかどうか・・
昔、1年間の禁煙に成功したことはあるのですが・・・
僕は学生時代に一度禁煙したことがあります。大学3年生のときに所属していた部がインカレで敗れてしまい、4年生のときの必勝を誓ってタバコを1年間絶ったというものです。
その結果4年のときの試合には幸い勝つことができたのでその日から喫煙も復活したわけです。
しかしその経験が変な自信すなわち「僕はいつでもタバコを止めることができる」という気持ちに繋がったのが今考えるとまずかったですね。
「いつでもできる」のだから「今やらなくても問題ない」との思考プロセス。まるで夏休みの宿題に取り掛かりなさいと言ってきた母親に対して「明日からやるよ」と答える小学生と何ら変わらないレベル(笑)
その結果これまでの何十年の間に何度も禁煙しようかなとトライをしては1週間も持たずに挫折する、この繰り返しでした。本気で止めようと思っていなかったともいえますね。
禁煙セラピー
10年以上前のことです。社内異動があったときに移った先の同僚から「山田さん、『禁煙セラピー』といういい本がありますよ。こちらの職場ではこの本のおかげでタバコを止められた人が何人もいるし、私もその一人です」と勧められたことがありました。
そうか、やってみるかと挑戦。
その本の主旨は
1.タバコがいかに体に悪いか、具体的なデータと写真で丁寧な説明があり、
2.タバコを吸いたくなったらそのデータと画像を頭に思い浮かべることにすると、
3.タバコに対する嫌悪感を感じるので吸うのを我慢できる
というものでした。
なるほど!と思ったものですが、やはり続きませんでした。今思い起こせば人から禁煙を勧められただけのことで自分の中に何が何でもの気持ちがなかったのでしょう。
そろそろ年齢的に最後のチャンスかも・・・
ではなぜこの度禁煙に取り組もうと思ったのか。それは・・・
昨年(2020年)からのコロナ禍において感染したときに重篤になりやすいのは持病、疾患を持っている人、特に肺の病気を持っている人であり、また肥満者や喫煙者も危ないと言われてきました。
家内からもタバコやめたほうがいいよと言われてきました。
(ただし家内は優しいので、というより諦めているのか、あまりきつくは言わないのでこちらも甘えて聞き流していたのですね)
今年(2021年)、2月からダイエットに取り組み半年で約10キロの減量に成功しましたが、それまでお腹が出過ぎだとか少し痩せたほうがいいと言っていた家内が最近ではこれ以上痩せるとますます老けるからほどほどにしたほうがいい(痩せると顔に皺が目立ちますからね)と方針転換、それより禁煙したら?と言ってきました。
またタバコ嫌いの娘からはベランダから戻る都度「くさい、あっち行け」と言われ、ただでさえ少ない娘との会話のチャンスを自らさらに減らしている始末。60歳ともなれば残りの時間は大切にしなければならないし、何を大切にするかといえば家族との時間がリストの一番に上がります。
というわけでここで再び、いや三たび、いやもっとか・・・・禁煙に立ち上がろうと決めたわけです。
とはいうもののその理由は上で申し上げた通りで医者にきつく止められたわけでもないしちょっとゆるい理由。はたしてうまくいくだろうか。
一方で今回挫折すると禁煙なんてもう二度と成功できないラストチャンスのような気もします。
次はドクターストップがかかって止めることになるのでは?と心配にもなります。
だから成功確率を上げる工夫をしよう、今までとはちょっと違うことをやってみよう、と考えました。
これまでうまくいかなかったのはなぜか? まずは振り返りから。
何ごともうまくいかなかったときには「なぜうまくいかなかったのか」の原因を突き止めることから始めるのが王道です。
そこでまずはこれまでの自分の禁煙の歴史を振り返ってみました。
- 1週間は続いたのだけれど飲み会に行ったらそこで崩れた
- 何日かうまくいってもある日1本吸ってしまいそこで終わった
- この1本が最後と念じてまだ何本か残っているタバコの箱をゴミ箱に捨て、気持ちの整理をつけたつもりが我慢は続かなかった
- いきなり禁煙はハードルが高いのでまずは本数を減らそうと日々の喫煙本数記録をiPhoneでつけたこともありましたが、1週間も立たないうちに元の木阿弥に・・・(僕のiPhoneにはいまだにその記録=数行しかないNumbersの表=が残っています。ああ情けない)
などなど・・・
振り返りながらひとつのことに気づきました。
どの回もある日吸ってしまったことで終わった(当たり前か!)
中には一度吸ってしまっても気を取り直して明日からと再び初めてもまた1〜2日で同じことになってしまい、いよいよ「や〜めた」となっていました。
みんなには「挑戦しろ、一歩踏み出せ」と言っていたのに
ちょっと待て!オレがいつも会社で言っているのは何だったっけ?
- 新しいことに挑戦しろ!そうしないと自分の成長もないし会社も成長しない!
- うまくいくことを考えなくていい。どうせたいていはうまくいかないもの。でもそのうまくいかなかったテータを残して引き出しを増やすことが大切!
- そのためにはまず1歩を踏み出すこと!
- 今年うまくいかなくったって構わないしそれでマイナス評価はしない。評価のポイントはいくつ挑戦してどれだけデータを残したかだ
- 成功するまで最低でも2〜3年苦労することは覚悟しておけ!簡単にうまくいくと思うな!
こんなことを言っていたのではなかったか、偉そうに!
今年成功したダイエットだって毎日順調だったわけではありません。我慢を続けられなくなってつい間食をしてしまうようになり、1週間くらいリバウンド気味になることが続いたり、ということは何度もありました。それでも諦めずにまた翌週から気を取り直して取り組んだからここまで来られたわけです。
なのに禁煙だけはある一日ダメだったら、あるいは数日ダメだったら、諦めて元の木阿弥に戻ってしまっていた!
「会社でメンバーに挑戦を求める前にお前がしっかりしろ!」
今回はまったく新しい作戦で臨むことを考えました
というわけで今回はこれまでと180度方向転換した取り組み方です。その内容は・・・
- いきなり止めるのではなくまずは本数を減らすことから始める。
- iPhoneに喫煙記録をつける。それも本数だけでなく、吸った都度その時間を記録するようにする。
- タバコを買ったらそれも記録する。
- タバコを吸うときにはそれに集中する。ながらタバコはしない。そして心から喫煙を楽しむ。美味いと思う。
コロナ前はだいたい1日2箱、飲み会があると3箱吸っていましたが、コロナになって在宅が増えたこと、昨年4月の健康増進法改正で街中で喫煙できる店、場所が激減したこともあり、最近は1日1箱程度でした(いっときは2日に1箱までいったのですがね・・)
まずはそれを半分に減らそう、これが第一段階。
大事なのは時々その禁を破ってしまうこともあるかもしれないがそれもよしとすること。禁煙なんて容易くできることではない、これも挑戦なのだから簡単には成功しない、紆余曲折があって当たり前、とこういう思考に立つことにしました。
また同じようなことですが成果を急がないこと。
今週月曜から初めたのですがいきなり家にタバコを置き忘れて出勤、翌火曜日もまた忘れました。
そんなときとかく「せっかくタバコを持ってこなかったのだから家に帰るまでは我慢しよう」と思いがちですが、ハナからそんなことは考えずコンビニで購入する。
とにかく無理をしない、気持ちに余裕を持つ。
そしてながらタバコをしない。たいていタバコを吸うときにはiPhoneを操作しながらが多いものですが、そうするといつの間にか1本吸い終わって2本目に・・・
だからタバコを吸うときには集中する。タバコをくゆらすんだ!そしてその味を堪能する。できればゆったりと音楽をかけていい気持ちになってくゆらす。何かを思い出して半分吸ったところで消して出かけるなどしない。1本を完吸する(そんな言葉あるのか?!)。
以上の方針で進めることにしましたがスタートは上々。半分の10本とするつもりが6〜7本で済んでいます。
昨日などは午前中に5本までいってしまいましたがそこでヤバイ!とか思わずあくまでゆったりとした気持ちで・・。まあ行き過ぎてもいいやくらいな気持ち。
そうすると午後から寝るまでに2本だけ!
これはいいかも知れません。まあまだ3日ですが・・。
1ヶ月くらい経ったところでまた報告します。
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